アムステルダム発~オランダスタイルの~

dutch-flower-title
ヨーロピアンスタイルといっても、よく見ると国によって違いがあります。たとえ隣り合った国でも、好まれる花・色・スタイルが違うのですね。もちろん、ゆるやかな変化のようには見えても花の世界にも流行はあります。
その中でも、変わらないオランダスタイルの特徴としてはー
しっかりした基礎技術
斬新なデザインを好む
テクニックの合理性 が挙げられると思います。

カテゴリー別に見てみましょう。

花束

ラウンド(半球形)のものがほとんどですが、ワンサイド(片方見)、オールアングル(全方向)、アジュールなどがあります。どのデザインにしても束ねるテクニックはスパイラルテクニック。これがしっかりしています。そして花束は手に持ってみたときの重さのバランスも大切です。優れた花束は、持ってみたときにバランスが取れていて体になじむ感じがします。これだけは直に手に触れ、何度も練習し、手が覚えないことには体得したことにはなりません。お花屋さんで一番需要が高いのも花束ですから、DFAの試験には必ず出題されることになります。花束が自分の思うように作れるようになったとき、優れた作品は優れた技術に裏づけされている、ということを実感するでしょう。 

アレンジメント

大きく分けると2つ、クラシックアレンジメントとモダンアレンジメント。オランダの得意とするのはモダ ンアレンジメント。その中にはフェゲタティブアレンジメントやパラレルアレンジメントなどさまざまなス タイルがあります。
つい最近まではグリーンの多用が特徴でしたが、グリーンの代わりに花だけの スタイルなども出てきました。日本のいけばななどに比べると重心が低いのも特徴です。フラワーフォームにさすだけのように見えますが、さし方のテクニックで、出来上がりの完成度が違います。これも熟練が必要とされるところです。

ブライダル

ウエディングブーケといえば昔は必ず全ての花材にワイヤーをかけたものでしたが、次第に簡素化さ れつつあります。その一番手間のかかるワイヤリングにしても、日本のそれよりは合理的です。
ウエディングブーケでもモダンが好きなオランダ人は、何か目新しい素材はないか?と探している かのようです。常識にとらわれず、いろんな素材に挑戦するところがオランダ的。新しいデザインを可能にするために 新しいテクニックを編み出していくところがあります。

シンパシーアレンジ

お葬式用のアレンジメントのこと。オランダでは色などについてタブーということはありません。生前その方が好 だったお花や色を使ったり、その方をシンボライズするもの(例えば流木など)を使ったりします。お子さんだった らハートの形にしたりと、お葬式用であることを忘れさせるぐらいカラフルだったりして、バリエーションは限りなくあります。シンパシーアレンジメントにふれるとき、お花は人生の節目を飾ってゆくものということをしみじみ感じます。

ウォールデコレーション

日本ではまず見かけることのないアレンジメントです。主に教会の壁を飾るものですが、他にもパーティ会 場やイベントのときなどに使われます。ホルダーと呼ばれるものにアレンジしていきますが、人の目を引く大胆なデザインが必要とされます。距離をもって見ると必要とされるデザインが違ってきます。アレンジメント にとって空間とのコンビネーションがいかに大切か、という勉強になります。

ducth flower style from de Master